東京で沖縄とふれあうイベント

究極の沖縄土産!かりゆしや沖縄Tシャツとも合わせやすい逸品⭐︎世界にひとつだけの「ダブルボランチのジーンズ」で、365日、沖縄をまとおう!!

沖縄ダブルボランチのオーダージーンズ

なかなか沖縄に行けない日々が続きますね。

みなさんは、次に沖縄に行ったら、これを買うぞぉ〜っていうお土産は決まっていますか?

沖縄ラバーであれば、必ず購入するというお気に入りもあるかと思います。

定番の「ちんすこう」や「紅芋タルト」などの人気スイーツはもちろん、「シーサーの置物」や月桃や琉球ハーブなど沖縄ならではの植物を使った「沖縄コスメ」、「やちむん」「琉球ガラス」などの伝統工芸品、いつも身につけていられる「かりゆしウェア」「Tシャツ」など、沖縄は魅力的なお土産でいっぱい!

その中でも、私、のーりーが自分や、大切な人のための究極の沖縄のお土産としてご紹介したいのは、沖縄コザ発のジーンズメーカー「ダブルボランチのオーダージーンズ」です。

なぜ究極かというと、まずは、世界にひとつだけの沖縄ジーンズという特別感!

そして、職人さんがお1人で、自分の体型や好みのスタイルに合わせ、複数のミシンを使って手作りで1本1本仕上げてくれるから。

しかも、身にまとうことで365日ずっと沖縄を感じることができるからです!

オーダーと言うと、ちょっとハードルが高いと感じられるかもしれませんが、

ダブルボランチの社長兼職人の國吉遊(くによし ゆう)さんはとっても気さくな方。

全くジーンズの知識がなくても、ジーンズの楽しみ方を丁寧に教えてくださるので、自分にぴったりの超カッコイイ1本を作ってもらえますよ。

今回は直接、國吉さんにお会いしてお話を伺ってきました。

では、早速インタビューをスタート!!

ダブルボランチのオーダーシステム

國吉遊さんにのーりーがインタビュー
写真右(注文を受ける國吉さんとお客様)写真左(右國吉さん、左インタビュア、のーり)

〜「ジーンズは育てるもの」というコンセプト〜

のーりー:今日は、お時間をいただきありがとうございます。早速ですが(笑)、ダブルボランチのオーダージーンズについて教えていただきたいのですが。

國吉 遊(以下、遊):はい、ある程度のことは何でもできるんですが(笑)。

通常は、自分が作ったサンプルをベースに、お客様の好みに合わせてカスタマイズしていくイージーオーダーというスタイルをとっています。

まず、最初に生地を選んでいただきます。

ダブルボランチがメインで扱っているのは、

ジーンズらしさが出せる「洗って、縮んで、ねじれる」というタイプの生地なんです。

もちろん、もっと柔らかい生地、もっと色目が濃いものがいいというのも、

生地を取り寄せることができます。

ただ最近は、スキニージーンズのようなストレッチが一般的なんですよね。

薄くてピタッとした。

そういうものでも、型紙を作るところから始めればできます。

例えば、自分が履いているパンツを持ってきてもらって、そこから型紙を起こすということもできます。

女性の場合は、お気に入りのジーンズの形がもうなくなってしまったという人も多くて、

前と同じ型で作って欲しいという方もたまにいらっしゃいます。

別途、型紙代はかかるのですが、型紙はお返ししますので、今度は違う生地で作るなんていうこともできます。

のーりー:1本のジーンズを作るために、なんだか贅沢ですね。

遊:大丈夫です!生地見本は何度もらってもタダなので、希望のものを伝えてください。

「洗って、縮んで、ねじれる」生地というのは、昔ながらの真っ青なジーンズを、色落ちを楽しみながら履くんですが、今の若い子達はそこまで興味がないんですよね。

ダブルボランチが扱うメインの生地

のーりー:既製品の色落ちしたジーンズがカッコいいというのは感じていたんですが、

オーダーの時に、「こういう色落ちした感じのジーンズも作れますか?」と言ったら、

「ぜひ、作ったものを履いて、カッコよく色落ちさせてください」と言われてしまって(笑)。

自分が好きな色になるまで履き込んでいく楽しさがあるんだと知りました。

遊:はい、ぜひもう色落ちを楽しんでもらいたいです。

でも、結構そういうお客さんは多いんですよ。

のーりー:なるほど、ジーンズの楽しみ方も教えてもらえるショップということになりますね。

遊:ありがとうございます。

そうなんです、機械で加工されたジーンズしか知らない方が多いので、

この青いジーンズが、色落ちしてこうなるというのをお伝えしています。

その人の生活とか体型とかの個性がジーンズに出てくるので、

ジーンズを「育てる」っていう言い方が正しいのかもしれませんね。

その面白さがわかってくれたら、いいなと思うんです。

のーりー:いいですね。

生地ひとつとっても、こだわり満載ですが、そのほかにはどのようなカスタマイズができるんですか?

遊:はい。生地を決めたら、さらにご希望のカスタマイズを伺っていきます。

のーりー:ちなみに、私の時はこんな順序でした。

0サンプルを履いて、気に入ったスタイルを選ぶ。

1生地を選ぶ

上記にて、記事の特徴を書かせていただいています

2股上の深さを確認

 股上は、「浅いタイプ」「深いタイプ」がありサンプルを見たり履いたりして選んでいきます。

3パンツのシルエットを確認

「ストレート」や「テーパード」などのスタイル。「ブーツカット」にも対応。

4開閉の仕方を決める

「ファスナー」にするか、「ボタンフライ」にするか

ファスナーのテープの色や、ボタンの種類も選ぶことができます。

ファスナータイプ
ボタンフライ

 

  

   

   

  

5「リベット」を選ぶ

ジーンズの強度を支えてアクセントにもなる「リベット」を選びます。

リベットを選ぶ
細かな部分ですが、ジーンズのアクセントに

  

   

   

   

  

   

6腰帯に使う革を選ぶ

色や素材、デザインにもさまざまな種類があります。

革の種類によって色落ちの仕方が違うのがポイント

  

   

  

        

7ジーンズを縫う「糸の色」を決める!

定番のオレンジの他に、ベージュ(生成り)イエローレッドグリーンブラックなども選べます。ステッチの色をパーツごとに変えるなど、糸の組み合わせも自由自在!

広範囲に使用するので、雰囲気がガラリと変わりオリジナリティを出すことができます。

これにはかなり驚きました!!

8内ポケットの生地を選ぶ

色や柄物、数種類の生地を用意されています。見えない部分のこだわりです!

オプションで、紅型染や沖縄の書アートを施すこともできます。

ポケットがほつれやすい方には、生地を二重にしたりすることも。

ファイブポケットの生地も変えられます!

この部分、外からは見えません!見えないおしゃれですね。(写真の紅型は作家さんの手作り。オプション仕様です)

  

 

 

 

   

    

   

9外ポケット等にリクエストを出す

ポケットの形や位置も、希望通りにカスタマイズできます。

刺繍を入れたい、お尻を小さく見せたい、仕事の道具を入れるので大きくしたい、スマホが入るサイズに、シンチバックをつける、フラップ(ふた)をつけたいなど。

このお客様は工具を入れるポケットをオーダー。

初回は、こんな感じでしょうか。

2本以上作っている方は、自分で希望を書いて持ってくる方もいらっしゃいます。

あらかじめリクエストがあると、注文時間はかなり短縮されます。

(ちなみに私のオーダーしたジーンズはこちら↓。遊さんのブログはこちらです)

ダブルボランチのオーダージーンズ

お客様の様々なお悩みを解決!

遊:あとは、あんまりブログでは触れないんですけれど、女性のお客様でお尻が大きいのを気にされていたらポケットを内側に寄せて上に上げたりとかしています。

それは自分の口からは言わないですけれど、お客様に言われると応じるようにしています。

お尻にボリュームが欲しいという場合には、逆にポケットを離してお尻がふっくらと強調できるようにしたり。

のーりー:何とこのカスタムオーダーでは、

体型のお悩みまでカバーまでリクエストできるのですね!

遊:はい。ある程度は目の錯覚というのがあるので、リクエストに添えると思います。

男性の体は、お腹が出ている方でも体の線が真っ直ぐなんですが、女性の場合は丸かったり出ていたりというのみなさん違うので、女性の場合は、ポケットの位置はかなり重要になります。

のーりー:私がポケットににフタをつけて欲しいと言った時も、足が短く見えるかもって心配してくださいましたよね。

遊:そうなんです。フラップって言うんですけれど、フラップがつくことでポケットの位置が下がるので、どうしても印象が変わってくるんです。

のーりー:カスタムできるところは。ありとあらゆるところというわけですね。

遊:そうですね。最近の定番は、テーパード。一時期の流行りではなく、もう6、7年くらい、若い人を中心に人気が定着してスタンダード化してきています。ストレートと同じくらい定番です。逆に、ブーツカットは死滅状態で、でも1年に数本、お店にないからと注文が入ります。

ブーツカットは、型紙を作るところから始める場合と、そうでない場合がありますね。

のーりー:あとは自分のパンツを持ち込みで、お気に入りの形にというパターンですね。でも太ってキツくなっちゃったからサイズを上げるというのも可能なんですか。

遊:はい、もちろんです。インチアップやインチダウンもできます。

パターンナーという職業の方がいて、お気に入りのベースがあればそこから型紙を作ってくれます。

パターンナーさんが預かったパンツを元に、それに対してジーンズの生地が縦何%、横何%縮むからこの形っていう型紙を作るんです。

のーりー:生地が縮むということは、ジーンズを縫い終わった後に、一度遊さんのところで洗ってから仕上がりの形にしているのですか。

遊:そうです、そうです。洗って縮んで捻れるという生地なので、試着してもらうジーンズも、一度洗った状態のものなんです。

これがなかなか、今でも難しくて、沖縄で洗うときと、内地で洗うときと収縮率がちょっと違ってくるんですよ。

だから、こっち(沖縄)で洗って、送るようにしているんです。

一番最初にぐっと縮むので、思った形にするために、その作業を入れています。

のーりー:なるほど。それで最初に履く時には、ちょっとカチカチというかかなり硬いと感じるのですね。

遊:そうなんです。

いつも生地屋さんから提示される縦何%、横何%縮むっていう数値が、うちでは当てはまらないんですよ。

うちで、さらに何%って出さないといけないんですよ。

だからもう、自分が作りたかった形になるように、洗ってから出すようにしているんです。

のーりー:だから届いてすぐは固い感じがしても、それ以上は縮まずに、どんどん体に馴染んでくるということなのですね。

遊:昔の織り機で織っているので、同じ品番の生地を買っても、今回は縮みが大きいとか小さいとかがたまに出てくるんです。

ちょっと扱いにくいというところはあります。

あとは、綿なので洗濯をすると若干は縮んでいるとは思いますよ。洗って縮んで履いて伸びての繰り返しなんです。

ただ、1回目にぐっと縮む縮み方とは全然違うので、そう感じるかもしれません。

のーりー:なるほど。初めにジーンズが届いたときに、「あれ、結構ピチピチ」と感じたのですが(笑)。

遊:はい。最初の状態が一番サイズが小さいんです。目が詰まっている状態なのでどうしてもそう感じるかもしれません。

試着で履いていただいたものも、適度に伸びた状態ですから。

のーりー:なるほど。でも履いているうちに、馴染んできました。

ジーンズは、長く履けるものだと思うのですが、10年履いて、ほつれたり切れたりといった場合には、修理もできるのですか。

遊:はい。ちょっとお時間はいただきますけど、連絡いただければ修理することができます。

また、2・3回買ってくれた方なんかは、破れる箇所が一緒なんですよ。

そういうくせがわかっているので、最初から破れる場所がポケットでどんなものを入れるというのがわかっている人だったら、そこを二重にしたりするんです。

ポケットの内側から二重に補正

今までは、工場では縫って終わりじゃないですか。だから、お客さんから履いてどこが破れてっていうのは、自分のジーンズでしか知れないわけですよ。

自転車乗りだったら、サドルに当たるところが切れるんだなとか、そういうのはお客さんのパンツを預かってから勉強させてもらった。

  

   

のーりー:お客様のくせとか生活の仕方とかで、ジーンズの色落ちなんかも全く変わってくるわけですね。さらに、修理もできるとなると、一生ものの洋服みたいなものですね。

それが、このお値段でできるというのは幸せなことだなぁと。

遊:はい。最初にもう少し値段をつけておけばよかったなと思いながら(笑)。

國吉 遊さん がダブルボランチを始めるまで

コザにあるダブルボランチの工房の一角

のーりー:ダブルボランチのお客様は、どんな方々でしょうか。

遊:大きく2つに分かれますね。

ジーンズが大好き!というジーンズオタクみたいな方と、沖縄が好きな方とに分かれます。

沖縄が好きな方で、「何かジーパン作れるらしいよ」って、旅行雑誌に掲載されているのを見たり、琉球ぴらすという雑貨屋さんにも置いているので、そこで知っていただいたり。

あとは、各地のデパートで開催される沖縄物産展で知ったという方も多いです。

のーりー:なるほどですね。

私のダブルボランチの出会いは、沖縄のカメラマンさんが格好よく着こなしているのを見たのが初めでした。ファイブポケットやステッチに赤が使われていて、おしゃれだなぁと。

それを見たジーンズ好きの友人がすぐ購入。さらに、私の会社の社長の還暦祝いの贈り物をオーダー。それを見たうちの家人がデパートの物産展に直行!

家人のオーダー風景を横で見ていたら、どうしても欲しくなってしまって、私もお買い上げ!という連鎖でした(笑)。

遊:ありがとうございます笑。

元々は、オーダージーンズではなかったんですよ。

とりあえず、既製品を作って売るところからスタートしたんです。

先程のお話みたいに、お客さんの方からここに皮を入れて欲しいとか、沖縄らしさをパンツに取り入れられないかと、言われたんで。

だったら、1本ずつ作った方が面白いし、やってる人がいないかなって。道筋はお客さんがつけてくれたみたいなものなです。

自分は、10年間岡山で勉強してきたんで、作るのものに関してはすぐにわかるんだけれども、デザイン的なソースっていうのはなかったんです。リクエストされることで、こういうことを考えるんだって、お客さんから発想をひろげてもらっています。

ポケットに紅型をつけてくれとか、オリジナルの刺繍を入れて欲しいとか。沖縄の書アートを入れて欲しいとか。

のーりー:なるほどですね。

ジーンズ作りを仕事にしようと決めたのは、おいくつくらいでしたか?

遊:24、5歳くらいですかね。

もともとは、学校の先生になろうと思っていたんですが。高校を卒業して、アメリカに留学をしたんです。

サッカーが好きだったので、子供にサッカーを教えたいと思ったんですけど、アメリカだと教職免許が取れないからということで。2年で沖縄に帰ってきたんです。

沖縄に帰って大学を受け直したんですけど、入った時点で、やっぱり洋服屋関係をやりたいなと思って。

アメリカにいる時に、古着を買いあさっていて、漠然と古着屋をやりたいと思っていたんです。その留学先に、岡山から来ていたジーパン屋の社長の息子がいたんです。

だけど親も、せっかく大学に入れたんだから、卒業はしろって言われて。卒業はしたんですよ。

のーりー:それで少し遅いスタートになったのですね。

遊:そうです。大学卒業と同時に、

アメリカで会った岡山の友達に、「父ちゃんの会社に入りたい」って言ったら、

「行けば〜」っていう感じで。

東京でのアルバイト生活で服を爆買い!?

遊:ジーパン屋の社長の息子に頼んで岡山に行く前に、その友達(息子)から「自分と一緒に東京に住もう」って言われて、生意気にも広尾に住んでいたんですよ(笑)。

友達は南青山の会社に行って、自分は朝と晩にバイトに入ってという感じで、友達と2年間共同生活をしました。

その後、25歳の時に岡山に行ったんです。

のーりー:なるほど、東京のファッションを学ぼうと思って暮らしていたのですか。

遊:いやいやいや。もう単なるお金稼ぎでした(笑)。

田舎もんなんで、東京って憧れるんですよ。

あとは、もうお金を稼いで。稼いだ8割くらい洋服を買って、東京に返した(笑)。

朝晩は飲食でバイトしていたので、食費はかからなかったんです。

あとは家賃の9万円を半分ずつ払って。

その後、25から35歳まで岡山にいました。

ゆくゆくは、沖縄で古着屋をやろうと思っていたので、「いつかは沖縄に帰ります」と親に言っていたら、「だったら岡山で10年は頑張れ」って親に言われたんですよ。

一応、友達の手前やめられないっていうのと、やっぱり沖縄の人間は根性がないって言われたくなかったので。そんな感じで10年やったんですよ。

のーりー:10年も!? 沖縄の不屈の精神ですね。

ミシン経験ゼロから!10年間の岡山修業時代

ジーンズ作りは全て手作業で行われる

のーりー:岡山ではジーンズの工場でずっと縫い子さんをされていたと言うことですが、ジーンズを作るというのは、全てが手作業なんですか。

遊:はい、全て手作業ですね。

ミシンを使って、ジーンズを縫うんですが。

1つの工場に15人くらいの縫い子がいて、1人の人は朝から晩までポケットを縫っていたり、ライン作業です。それで1行程ずつ覚えていった感じです。

全体の作業は50工程くらいか、もっとあるかも。

岡山の工場では、生地が細断された状態で来ていたので、それをひたすら縫うという。

日によって、2つ担当とか3つ担当とか。

現在自分やっている裁断からというのとは、また少し違うんですけどね。

当時は景気が良かったので、大量に注文が入っていて。一つのことを何度も反復するので、作業を覚えるのにはちょうど良かったんです。

のーりー:なるほど。今よりは工程が少ないけれど、来る日も来る日も、

ひたすらその流れ作業を続けていくということですね。

男性の縫い子さんは珍しかったんですか。

遊:そうです、そうです。

自分はその時までミシンを使ったことがなかったので。

それで返し縫いを初めて見た時に、

「ミシンが勝手にバックした」「ミシンってバックするんだ」

って思って。そこからのスタートでした(笑)。

大体を縫う作業は、おばちゃんが多いんです。ちょっと力がいるボタンつけとか、リベット作業には男性が対応したりするんですが、それ以外はほとんど女性でした。どこの工場も8割くらいがそうだったと思います。

のーりー:遊さんのようにジーンズ作りを学びたいというよりは、ミシンが得意だから縫い子をしているという方が多かったのでしょうか。

遊:そうですね。

大体、ジーパンが好きという人は、企画の方とかショップに行く人が多いんですが、自分はとりあえず根本が知りたかったんです。

岡山に来ているからには、岡山でしか学べないことをしたいと。

お店の勉強だったら沖縄でもできるから、だったらジーンズを自分で1本縫えるくらいにはなりたいなと思って。

工場に入ったのも、そのために。そのまま10年。

のーりー:全ての工程を縫えるようになり、手作りしたいなと思うようになったのですか。

遊:はい。

工場では、仕事が終わったら端切れで私物を縫うことも許されていたので、そこで自分が履くジーパンや、友達にあげるジーパンを作っていました。

沖縄に戻った2009年にダブルボランチが誕生

のーりー:それで、いよいよ沖縄に帰って・・・という感じですか。

遊:その時はもう8年目とか9年目くらいで、

時代的に古着が廃れてきてしまっているときで、古着屋だけで食べていくにはちょっと難しいなと感じたのと。

沖縄を離れて、東京に3年、岡山に10年いて、沖縄の情勢もわからなくなっていたんですよね。

のーりー:沖縄も流行が変化するペースが早いですものね。

手に職もついたし、ジーンズ作るのも楽しいぞと。

遊:そうです。

そんな中でポツンと沖縄に帰ってきて古着屋をやるよりも、

ジーンズを作ったらごはんくらいは食べられるかなと。

それで作ったものを売るようになって。それが2009年でした。

それで三島さん(のーりー)みたいに、ジーンズにポケットにふたをつけて欲しいとか。色々リクエストをもらって。

のーりー:はい、このポケットにふたのついたジーンズ、超絶可愛いですよ!遊さんがブログで色々なお客さんのジーンズをアップしているじゃないですか。

この人おしゃれだなとか、気になってみるんですけど、やっぱり自分がオーダーしたこのジーンズが一番可愛いって(笑)。

遊:ありがとうございます(笑)。

そんな感じで、今まで来ているんです。

ジーンズを作り始めて結構すぐ、半年後くらいからはもうこのスタイルになっているので。ほぼ初めからオーダーですね。

ありがたいことに、うちの親父や親父の友達が琉球ぴらす(沖縄Tシャツ&雑貨店)とつながっていたので、自分が帰ってきた時に、ぴらすがジーパン作りたいって言ってくれたんですよ。

のーりー:ぴらすさんのオシャレなイメージとダブルボランチのジーンズとの相性も良さそうですものね。

遊:そうでしょうね。ぴらすもTシャツ屋じゃないですか。東京とかで物産展に出る時に、トータルのファッションが欲しいってずっと言われていたそうなんです。

のーりー:そうなると、Tシャツにはジーパンとなりますものね!

ぴらすさんも今でこそ色々な品揃えがありますけど、初めはTシャツだけだったのですね。

遊:はい。

そんな時に自分がポツンと出てきたので、その問題がひとつ解消されたみたいなんですけれど。

ただやっぱり、最初はオーダージーンズというスタイルが物珍しいのもあって、雑誌とか新聞でも取り上げてもらって、それでうちのことを知ってもらうようになったかなという感じです。

のーりー:自分で営業するよりは口コミでどんどん広がっている感じですね。

遊:そうなんです。お話をいただくことの方が多いです。それなのに何で全然儲からないんだろうなって思いますけど(笑)。

のーりー:いえいえ、私は価格が良心的と感じます(笑)。

私は洋服は好きですが、ジーンズはそこまでよく知らなくて、オーダーすると10〜20万するのかと思っていました。

基本価格が29,000円(税抜)で、ここまで自分の好きなスタイルを作ってくださるってすごい!と思いました。

遊:三島さんが言うように、本当のオーダージーンズっていうと、6〜7万はすると思うんですよ。きちんと採寸して、型紙を作って、そこから作るとそれくらいはかかるんです。

うちの場合は、僕の試作品を履いてもらって、そこからカスタムしていくので、この価格が実現できているんです。

なので、厳密にいうとイージーオーダーという分類に入ると思います。

本当のオーダーメードと言われるとちょっと違うと思うんです。

ジーパンは、言い方は悪いですが「ちょっといい加減なところが許される」というか、そういうところが良さでもあるので、自分はイージーオーダーという括りでやっています。

さらに楽しみな、ダブルボランチの展望!

すぐに買える既製品のダブルボランチ

遊:オーダーはずっとやっていきながら、コロナのこともあるし新しいこともやっていかないといけないとは思っています。

のーりー:コロナの影響はありましたか?

遊:かなり影響がありましたね。

結局、個人のお客様の6、7割が県外の方なんですよ。

それが、2020年の2月の終わりくらいから沖縄に来なくなってしまって。

自分はだいぶ観光に依存しているんだなって。

考えるところはかなりありました。

それで、既製品を作ろうと。

うちに来るお客さんは、必ずしもオーダーだけではなくって、すぐに欲しいっていう方も増えてきたんですよ。

そういう時に、今までは断ってたんですけれど、

ぱっときてぱっと買えるっていうのもやっぱり必要だと思ったんです。

のーりー:すでに仕立て上げのものを準備されているんですか。

遊:はい。それで昨年の10月の頭に岡山に行って、

オリジナルの生地の製作を頼みに行ったんです。

のーりー:その生地で、ダブルボランチブランドのオリジナルジーンズを作成されるのですね。

遊:はい。そうです。

現在は、既製品は宜野湾市にあるブルーファーストスターというお店で販売してます。通販もできるので、お店のH Pをぜひ覗いてみてくださいね!

(ブルーファーストスターHP https://bfs2010.ti-da.net/ )

のーりー:コロナ禍で活動が制限された中で、通信販売は便利ですね!

県外での活動も再開の予定はあるのですか?

遊さん:はい、今後は、沖縄県外での活動もコロナの状況を見ながら、徐々に再開していくので、ぜひお近くの方は足を運んでみてください。(※物品のみの出品になる場合もありますので、詳細はH Pなどでご確認ください)

直近では・・・

5月27日〜6月2日:愛知県名古屋市、東急ハンズ名古屋店(名駅高島屋内)

6月26日〜6月29日:東京、東急ハンズ渋谷店(こちらはぴらすなども出店します)

7月28日〜8月2日:京都 伊勢丹の催事に参加予定です。

のーりー:なるほど。こちら、戸塚の沖縄料理店「ゆいまーる」での受注会もまた開催しますか?(この日の取材は、ゆいまーるさんで実施しました)

遊:はい、ゆいまーるでは毎年9月か10月に実施しますので、近くなったらまたブログなどで紹介予定です。

のーりー:なるほど、要チェックですね!!遊さん、今日はありがとうございました!

遊:ありがとうございました!早く皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

戸塚の沖縄料理店「ゆいまーる」での受注会

この日受注会を行ったこちらのお店は、笑顔が素敵な店主と奥様のお二人で営まれており、本格的な沖縄料理が堪能できる沖縄好きなら大満足間違いなしのお店です。(私、のーりーは取材後に、ぐるくんの唐揚げとソーキそばをいただきましたがどちらも絶品でした!)泡盛もたくさん置いてあり居酒屋風の店内ですが、曜日によってランチ営業もあり、小さなお子さんも多数来店してアットホームな雰囲気。この日も、店主の小学生お子さんたちが、甲斐甲斐しくお手伝いをしていてとっても和やかな雰囲気でした。

戸塚の沖縄料理店ゆいまーる

店主は、大のジーンズ好きで、遊さんのジーンズももう7本オーダーされているそうです。毎日お店でも着用して、それぞれに色落ちしていくのを楽しまれているのだとか。コレクションを見せてもらいましたが、本当にかっこいい!!

店主のコレクション

皆さんも、まっさらなブルージーンズを育てて、色落ちを楽しんでみませんか?

遊さんが紡いだ世界にひとつだけの沖縄を身にまとうことで、大好きな沖縄を365日感じながら暮らせること間違いなし。

生地が厚めなので、夏場はショートパンツもおすすめですよ♪

まとめ ダブルボランチのジーンズをお土産にする方法

1、コザの工房に直接行く

ダブルボランチ 工房・SHOP 沖縄市久保田2-30-12          

☏098-932-2286 ☏090-4691-8096                    

※オーダーご希望の方はご来店前に電話して下さい。

★ダブルボランチ公式ブログ https://doublevolante.ti-da.net/

  

2、各地で出展される沖縄物産展出店時に注文する

  ※上記、ダブルボランチ公式ブログ等で詳細をご確認ください

3、宜野湾市にあるブルーファーストスターのショップで既製品をゲット

4、ブルーファーストスターのオンラインショップでお取り寄せ

  ★ブルーファーストスターHP https://bfs2010.ti-da.net/ 

5、毎年秋に行われる 沖縄料理店ゆいまーるの受注会に行く

いずれも、公式ブログ等で最新情報をお確かめのうえ、足をお運びください!

最後まで読んでいただきありがとうございます。次回の記事もお楽しみに!!