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沖縄料理教室のススメ

ラフテーやゴーヤーチャンプルー、人参シリシリーなど、沖縄料理はとてもポピュラーな食べ物になりました。ご自宅で作っていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

ですが、こんな疑問や悩みをお持ちではないでしょうか?

「沖縄料理屋さんで食べる味と何だか違うような・・・」
「色んなレシピがあるけれど、どうやって作るのが正しいの?」
「特別な食材や調味料で作らないと、本場の味は出ないよね?習ったとしても、家で再現できるのかな?」

沖縄料理教室を主宰する私・くーみーの耳に、よく届くお声です。
一方で、お教室に参加された方から聞かれる感想は、こうです。

「普段使う調味料やスーパーで買えるもので、ちゃんと沖縄の味になるんですね」
「家でも手軽に作れるんですね、早速◯◯を作ってみました!」
「食材の使い方や調理の基本がわかったので、自分流にアレンジしてみます」
「体に優しい味がする」

沖縄料理を習ったことがない方と教室に来られる方とでは、随分とイメージに差がつくことがおわかになるのではないかと思います。

沖縄好きな方も、何となく興味があるというくらいの方でも、この記事を読んで「沖縄料理を作ってみよう、習ってみよう」という「沖縄熱」を高めませんか?

沖縄料理を自宅で作ること、沖縄料理教室を体験することをお勧めする理由を3つのポイントに絞ってご紹介していきます。

目次

  1. なぜ今、沖縄料理? 〜”沖縄ブームだから” だけじゃないんです〜
  2. 「食べに行く」ではなく「家で作る」と良い理由
  3. 本やレシピサイトで学ぶのと何が違う?

1. なぜ今、沖縄料理?

伝統的な沖縄料理(琉球料理)や沖縄食材は健康長寿食として、長い間、ウチナーンチュの健康を支えてきました。(現在は長寿県とは言えなくなってきましたが)
中国から学んだ「薬食同源」の思想が広く根付いていますし、また、昭和初期ごろまでは普段の食卓においては野菜や豆腐、海藻などが中心となるメニュー構成で、この食生活が健康長寿の源と言われています。
(豚肉は当時の庶民にとって大変貴重なもので、お正月などの特別な日に食べるご馳走だったのです)
塩分や油脂の摂り過ぎ、野菜不足など、生活習慣病に繋がりやすい食習慣を改善する知恵が詰まった沖縄料理の考え方は、現代人の我々にこそ役立つ食習慣です。

また、沖縄は「ブルーゾーン」と呼ばれる世界の5大エリアの一つです。
ブルーゾーンとは、健康で長生きの人々が数多く居住する特別な地域を指し、特に100歳以上の人々が多数暮らす5つの地域を指します。
それがサルディーニャ島(イタリア)、イカリア島(ギリシャ)、ロマリンダ(米カリフォルニア州)、ニコヤ半島(コスタリカ)、沖縄(日本)です。
長寿社会であるためには共通した9つの要因があると謳われており、その一つに「野菜を食事の中心とし、肉や魚、乳製品の摂取が抑えめであること」とあります。
これは伝統的な沖縄の日常食と合致する点です。
外国人旅行者が日本で沖縄料理を学びたいというリクエストが年々増えているのは、こういった背景があると思われます。

2. 「食べに行く」ではなく「家で作る」と良い理由

  • 野菜、豆腐、海藻などをたっぷり摂取できる
  • 沖縄料理ならではの調理・調味の基本を学んで、自己流に磨きをかけられる
  • 暑さを乗り切る調理の知恵がたくさん

例えばゴーヤーチャンプルー。ゴーヤーの他に、4人分で豆腐1丁近くを軽く使い切ります。

人参シリシリーは4人分で人参2本が目安です。
もずくは酢の物で食べるだけではなく、炒め物に入れたりスープに入れたりとアレンジして使うことで、日常的に摂取することが可能になります。
日常の食事がカラダを作りますから、沖縄料理の調理法や沖縄食材を知ることで、毎日の食事をバラエティ豊富に、かつ健康的に向かわせるきっかけを作ることができます。
鰹出汁や豚骨出汁の旨味を付加し、薄味だけれど滋味深さのある料理が多い沖縄料理は、ホッとする家庭の定番料理になるのではないかと思いますし、自宅で作るのであれば、塩分や糖分の加減も自在です。
食材の使い方や調理・調味の基本を知れば、自分流の沖縄料理も味が決まりやすくなります。
また、近年「酷暑」続きの日本列島においては、夏バテや熱中症にならないための食の工夫はもはや必須であり、亜熱帯に位置する沖縄の食習慣は、今や全国区で役に立つものでしょう。

3. 本やレシピサイトで学ぶのと何が違う?

先ずもって、沖縄食材が身近になることは間違いありません。
近所のスーパーで売っていたとしても買いにくい食材も、料理教室では多数登場します。

例えば「ヘチマ」は、関東近郊のスーパーでもよく見かけるようになってきました。

ヘチマは汗を大量にかく真夏に食し、水分補給にぴったりな夏野菜で、沖縄ではゴーヤーと並ぶ2大夏野菜なのですが、本やレシピサイトに掲載されていても、扱ったことのない食材・食べたことがない食材には、なかなか手が伸びにくいでしょう。

ですが、料理教室で調理し試食した後なら、気軽に買って家で作ってみようと思える食材に変わっていくのではないでしょうか。

料理教室に出向くメリットとして私が特にお伝えしたいことは、
教室に滞在している数時間は「沖縄」に居られるということです。

郷土料理は、その地域の文化そのもの。
料理の成り立ちやその食文化が生まれた歴史などもセットで学ぶことができます。
沖縄は地理的環境から、中国・東南アジア・日本など様々な文化の影響を受けて成り立っているため、幅広いストーリーがあります。
先生が沖縄出身であれば、生まれ育った環境などについても話が飛び出すでしょう。

また、「ゴーヤーはチャンプルー以外にどんなアレンジ料理があるの?」「ミミガーを美味しく食べるには?」など、その日のメニュー以外のこともジャンジャン質問可能。
普段の疑問やお悩みを解決しながらレパートリーを増やしていけます。

とはいえ、沖縄料理の中でも、特に「宮廷料理」と言われるカテゴリーのお料理は、手間ひまをかけて特別に作るメニューが多いです。

教室でも、こういった難度が上がるメニューが組み込まれることがあるかと思いますが、「歴史を学ぶ」「知らない料理に初めて出会う」という知的好奇心がくすぐられる体験となるのではないでしょうか。

更には、教室に一緒に参加するメンバーにも刺激を受けます。
私の教室には、沖縄の離島に年に数回訪問する方、三線(サンシン)の訓練を続けている方、泡盛マイスター、沖縄に行ったことがないけれど興味がある方など、様々な理由で沖縄に興味がある方が集まります。
つまりは、「自分の知らない沖縄」に触れる機会であり、いろんな角度から沖縄を楽しめる時間が過ごせるというわけです。
沖縄料理教室には、料理の作り方を知るだけではない楽しさや学び、人との繋がりがあります。

沖縄料理教室のススメ まとめ

  1. 「薬食同源」「食のブルーゾーン」の考え方を身につけよう
  2. 沖縄料理・沖縄食材で、カラダに良い食習慣を定着させよう
  3. 「美味しい」「楽しい」「ワクワク」をシェアできる沖縄時間(うちなーたいむ)を過ごそう

是非お住まいのエリアの近くの沖縄料理教室を体験し、沖縄時間(うちなーたいむ)を過ごしてみてください。
スポット参加(単発参加)可能な教室であれば、気軽に参加できます。